2023.04.02
3月1日・6日~8日に参加者7名のもと教化伝道研修会が開催されました。1日はウェブ型、6日~8日は青少年研修センターでの集会型の4日間の日程でした。
1日目のウェブでの研修会ではオリエンテーションと講義①、また講義①に対する攻究・座談でした。オリエンテーションでは、参加の動機や普段の法務での疑問などをそれぞれに発言していただきました。その後の海先生の御講義では、オリエンテーションを受けて「それぞれに様々な状況の中で生活をしておられるが、共通しているのは僧侶であること、生活の場がお寺であることです」とおっしゃられ、真宗の僧侶としての教化伝道とはどのようなことなのかという問題提起を頂いた講義でした。班別攻究・座談では、助言指導の先生も参加者もウェブに慣れた様子で、海先生の講義の確認や、それについて感じたことを述べました。
2日目は記念撮影の後、ワークショップの時間となりました。この時間は、佐々木企画部会長より「男女両性で形づくる教団の実現に向けて」についてのお話をいただき、企画部会実行委員の方々にもご協力を頂いて〝女と男のあいあうカルタ〟を行いました。カルタは寺属等における性差別の問題を絵札にしたカルタで、札の中で気になったものについてお互いの意見を述べ合うというものでした。その後の海先生の講義②は、研修会全体の一貫性を損なわないよう、カルタの内容にも触れられ、参加者の顔を丁寧に確かめながら御講義くださいました。
3日目は講義③・攻究・座談の後、参加者にレポート作成・発表を行ってもらいました。レポートのテーマは「私はどこに立って生きているのか」としました。私たちは僧侶である前に真宗門徒であることや、真宗は生き方そのものであること、その中で宗祖の教えに立ち返るとはどのようなことなのか、自らがどこによって立つのかという講義の内容を軸にレポート作成を行ってもらうことになりました。
4日目は講義④・座談後、閉会式を行い正午には解散となりました。最後のスタッフミーティングで海先生が、最終日には参加者の顔が少し明るくなったとおっしゃったことが印象的でした。ウェブ型の研修会では、終わればすぐにパソコンを切ってしまうので、参加者を見送ったり雑談をしたりという機会がとれません。ウェブ型では研修会が終わって参加者がどういう面持ちでいるのか確かめられないと知らされ、改めて宿泊をして共に同じ時間を過ごすという集会型の研修会の大切さを確認させられました。
(報告者:辻内野悠)