2023.10.26
10月2日15時より差別問題研究部会の第一回実行委員会が開催されました。今期部会員の初顔合わせとなりました。佐々木幹事からご挨拶をいただき、部会員から自己紹介をしていただきました。それから、今年度の事業計画、予算などについて確認を行い、その後、泉恵機先生の『アイヌ民族差別と大谷派教団』を部会員と輪読し、座談を行ないました。
大谷派教団に属する私たちが、なぜアイヌ民族との歴史を学ぶのか。その一点が、なかなか明白になりません。しかし、事実、私たちは北海道と呼ばれるこの大地にいます。そして、大谷派の寺院が存在しています。そこには必ず背景があります。その背景を紐解いていったときに、私たちが所属する教団が、どのような歩みをしてきたのか、そこにどのような問題があったのかを知っていくことになります。
今回、まず泉先生の輪読を行なったのは、部会員の中で「なぜ私たちが、アイヌ民族との歴史を学ぶのか」という問いに触れ、そこから今期の部会を始めていきたいと思ったからです。
歴史から問いかけてくる課題を丁寧に見極めていく、その一つとして『北海道開拓・開教の150年 私たちはなぜ北海道にいるのか』をどのように活用していくのかを、今後の検討課題として進めていきたいと思います。
(報告者:竹村 貴士)