2024.03.08
3月4日14時より第9期研修部会所管の公開学習会「是旃陀羅」差別問題事前会議①がWEBで開催されました。今年度の公開学習会は6月7日に狐野秀存氏(前大谷専修学院長)を講師にお招きして開催されます。
本会議ではまず、前回の反省点とアンケート結果を共有し、続いて、狐野先生に講師を依頼する契機となった大谷専修学院における「是旃陀羅」の語の不読措置の経緯と、狐野先生に講師依頼をした願いを確認し、学習会当日にお話しいただきたい内容について協議を行いました。
その後、事務的な内容として、開催要項・当日配布レジュメの確認、当日のスタッフ役割分担、アンケート実施内容を協議し、狐野先生にご参加いただく次回会議の内容を確認して終了しました。
私自身は恥ずかしながらこの度の公開学習会チーフのご縁をいただいて、はじめてこの問題を学んでいます。しかし、前回講師の岡田英治氏(部落解放同盟広島県連合会委員長)は、1940年の全国水平社幹部による東西本願寺への申し入れから80年、あらためて広島県連が提起してからも10年が過ぎていることを指摘し、「考える日数・年数がなかったとは言えない」と言及しておられます。
私は今年度の公開学習会のポイントとして「当事者意識」を念頭に置いています。この問題は「宗門の問題」であるという様な抽象的な態度で宗門の見解を待つだけでなく、宗門人の一人として「あなたならどう思うか、どうするのか?」と問われた時に当事者として具体的な内容をもってお答えできるのかどうか。そのためには根拠となる学びが必要です。もしも「まだ学んでいないからわからない」と言うのなら、それは宗門人として当事者意識を欠いた無責任な態度なのでしょう。
今年度の公開学習会では、当時の大谷専修学院生や教職員が当事者として具体的な行動を決断した思いに触れ、狐野先生のお言葉に学びだいと思います。
(報告者:吉武 文法)