2024.03.22
2024年3月14日11時より「第4回実行委員会兼 班内学習会」を南第3組共和町鳳翔寺にて開催し、当寺のご住職中村裕恭氏の講義を拝聴させていただきました。泊原発の近隣に身を置くご住職だからこそ感じる原発の危険性や、そこで暮らす人たちの現状などについて1時間程お話をいただきました。その後の座談会では、班員一人ひとりが班での活動を通して学ぶ姿勢や、今後の活動に関わる疑問にもお答えくださいました。
また、午後からは泊村に位置する「原子力PRセンターとまりん館」にて、館長より原発の発電の仕組み、安全管理方法などの説明などを受けて質疑応答を行いました。その後、高レベル放射性廃棄物最終処分場候補地に手を挙げた神恵内村まで足を運び、実際にどのような場所が候補地となっているのか視察させていただきました。
ご講師と館長のお話を通して、両者の話を聞けば聞くほど原発が本当に私達の生活に必要なのかという疑問と、多くの問題が山積みになっているにも関わらず原発に依存し続けている日本の現状について考えさせられました。
また、私自身も現に電気を利用する内の一人にも関わらず、無自覚なまま当たり前の様に電気を使う生活を送っていることに気づかされました。ご講師から「自分の家の隣に原発が建設させるとしたらあなたはどう思いますか」という問いかけに、「自分の家の隣に建設されるのは困るが、他の場所であれば仕方ない」と思っていた自分の心根を教えられたように感じました。それは「共に生きる」ことを見失っている私の姿でもあるようにも感じました。
何故大谷派が原発反対の声を上げているのかをただ賛成、反対の立場に立つのではなく、一人ひとりが自分の問題として、また原発による様々な問題の背景を聞き続けていく姿勢を大切にしていきたいと思います。
来月4月15日から三日間現地学習として福島県へ赴きます。東日本大震災から13年経つにも関わらず一向に進まない廃炉作業や、今なお避難先での生活を余儀なくされる方が多くいる場に足を運び、自らの身を通して現状と問題を感じていきたいと思います。
(実行委員 矢田 浩之)