2024.06.02
5月30日14時より、第5回実行委員会が教務所にて開催されました。今回は、今期初めての部会内学習会として、学習テキスト『再考「北海道開拓・開教」の150年』の編纂に関わられた中西志香先生にご出講いただき、約2時間の講義をいただきました。
中西先生は講義の最初に、私たちがアイヌ民族差別問題を学ぶにあたって、「なぜ学ぶのか」「何を学ぶのか」「どのように学ぶのか」という観点からお話しされました。私たちが差別問題を学ぶことについて抱えている不透明性に対して、差別問題を学ぶ、その学びの質について丁寧に展開されました。その中で印象的だったのが、差別問題はサンガの学習であるということでした。つまり、一人での学びではなく、共に聞く場を作っていくことであると。今回の学習会のように、アイヌ民族差別問題について先に歩まれている先生方の言葉に触れながら、今まで知らなかったことを知り、また、自分が知ったつもりになっていたことを正される、そのことを繰り返し行なっていく、そこにサンガとしての学びがあるのだと思います。
今回の部会内学習会は、これから学びを進めていく私たちにとってとても大事なご教示となりました。この度、教えていただいたことを、折に触れて振り返りながら、次回の現地学習会での出会いを大切にして、リーフレット作成の足がかりとしていきたいと思います。
(報告者:竹村 貴士)