2024.06.07
5月28日(火)14時よりハンセン病問題班の第5回実行委員会が教務所(WEB併用)にて開催されました。今年度最後の実行委員会ということで、今年度の教化活動の総括や次年度への課題、事業計画案、予算案について話し合われました。
まず班内学習会、現地学習会について各自の総括が話されました。班内学習会については、訓覇浩師の「私は差別者ですと簡単に言って真面目に自己反省をするだけでは、差別の解放の力にはならない」という言葉に触れ、差別は簡単には無くならないが、どのような世界に自分が生きたいのかという願いを持ち続けることが大切であると確認されました。
現地学習会については、回復者の方々に直接お会いし、ハンセン病に感染した時の思いや療養所に入所した時の思い、そして今の思いを聞かせていただいた事が、この班にとってとても大切な事であったと話し合われました。
次に次年度への課題について話し合われ、「ハンセン病問題に学ぶ」という事を中心にしながら今後も学びを深めていくことが確認されました。「ハンセン病問題に学ぶ」ということは、この問題を通して「自己を学ぶ、私を学ぶ、人間を学ぶ」ということです。他人事ではなく、私事として関わり自己を問う視点を学ぶことが重要であると話し合われました。
私自身、今回初めてハンセン病問題について学ばせていただきました。第1回実行委員会に参加するまで、ハンセン病問題は昔の話であり、全て解決した問題であると思っていました。しかし、基礎学習会や班内学習会の講義を通して、未だに差別や偏見に苦しんでいる回復者やその家族の方がいると知りました。ハンセン病問題は決して昔の話でも、すでに終わった問題でもないと実感しました。
また現地学習会にて回復者の方々と直接お会いしお話を伺った際に、一人の回復者の方がハンセン病問題は、「誰が悪いということではない。全て病気が悪い」とお話されていました。このような考え方になるまで、どれだけ辛く、どれだけ悲しい想いをされてきたのか考えさせられました。
次年度は、今年度学んだことを踏まえ「ハンセン病問題に学ぶ」ということを中心にしながら学びを深めていきたいと思います。
(報告者:門間 大樹)