2024.07.04
2024年6月7日に公開学習会「是旃陀羅」差別問題が開催されました。
2022年、大谷専修学院では学院生が『観経』の当該箇所を読む当事者となった時、協議の結果として「不読」という具体的な行動が選択されました。今年度の学習会はこの選択に至った思いに注目し、当時の学院長であられた狐野秀存先生にご出講をお願いしました。
今回も、北海道教務所並びにウェブ併用での開催とし、合計80名の参加をいただきました。
狐野先生は自身が教わった師の方々の言葉を用いてこの差別問題への学びの視点や、我々自身の差別意識の問題点を話していただきました。
私が印象に残ったのは「教えられる者として、差別される痛みを感じることのできない傲慢さに立ちすくんでいます」とおっしゃっていたところです。今まで当事者意識が希薄であった自分が、『観経』を読誦する立場として今後、この問題をどう受け止めていくのかを改めて考えさせられた言葉でした。
また、教化本部広報が先生から許可をいただき、今回の講義内容を後日親鸞webにて配信することとなりました。差別問題の講義ですので研修部会では配信するかどうかを協議しましたが一人でも多くの方に「是旃陀羅」差別問題を知ってほしいということを願って配信することにしました。改めて狐野先生並びに参加者の皆様にお礼を申しあげたいです。
(報告者:今岡 宏照)