2024.12.26
2024年12月12日(木)14時より、ハンセン病問題班の第2回実行委員会が北海道教務所にて、web併用の形で開催されました。
今回は、『ハンセン病問題に学ぶ学習資料集』(東本願寺出版)の輪読、現地学習会の行程について、次年度に向けての3点を中心に協議を行いました。
真宗大谷派は『宗報』(現『真宗』)1910年2月号に「癩病患者の慰安」と題し、「世に最も憐れむべき境遇に在る此等の患者に対し、如来の慈光に浴びせしめ、慰安を与ふるの必要を認め(中略)彼の天平の頃、光明皇后の垂救の慈懐の事など偲ばれて尊し。」という内容の文章を掲載しました。そこから宗派を挙げてハンセン病患者への「慰安教化」を進めてまいりました。「憐れなもの」を「慰安」することを「救済」と位置づけ、さらに「皇恩」を強調しながら国の隔離政策に加担してまいりました。
また、「真宗大谷派光明会」を結成し教団内外には隔離政策の必要性を、療養所内においては隔離を受け入れることが「救済」であると説いてきました。我が北海道教区内においても「慰安教化」に対する学習会等が開催されていたようであります。
様々な要因はあったにせよ、私たちは道をあやまってまいりました。互いを独にして尊い、当たり前の普通の人間同士として見出していく、その関係性より生まれてきたのが同朋会運動ではなかったのかと思うことであります。何度も読んできた文章ではありますが私自身、改めて再確認する場を頂きました。
(報告者:武樋法文)