2025.12.01
11月17日(月)ハンセン病問題班の第2回実行委員会と班内学習会が開催されました。この度の実行委員会では、それぞれの担当パネル作成の展望・意見交換、並びに班内学習会を行いました。
班内学習会では、2016年に熊本地裁で提訴された「ハンセン病家族国家賠償請求訴訟」の原告団である原告番号190番さんをお招きし、ハンセン病家族という立場から考えるハンセン病問題と、家族が受けてきた偏見差別についてお話いただきました。
190番さんは北海道では顔を出してお話されましたが、地元九州ではご家族からの反対もあり、顔を出さずに活動をしているとのことです。原告団561名中、講演活動などをしている方は5名程だそうです。それだけ家族の方々が今も偏見差別を恐れ、ハンセン病家族であることを隠しながらの生活を強いられているということです。
ハンセン病家族の方々は人権が無いに等しい差別と偏見の中で生き、その被害は家族のみならず、飼い犬や住まいにまで危害が及ぶ事もあったそうです。190番さんは、その偏見差別を生み出し助長したのは「国による国民への洗脳」にあると指摘します。病気に関する正しい情報を知らされないが為に、国が推し進めた犯罪に国民が知らず知らずに加担してしまう。無知であるがために加害者側に立たされ、知らぬ間に罪なき人を傷付けてしまう。このことが「ハンセン病問題」であると仰っていました。
また、190番さんは大学で講演をした際、学生からの「ハンセン病問題を知らない世代に敢えて知らせなくても、知らないままで終わっていく話ではないか」という質問に、「寝た子は起きます」と答えられました。ハンセン病への偏見差別は今なお根強く残っており、現在も何かの拍子で表面化することを知りました。寝た子が目を覚ました時に真実を語れるよう、ハンセン病問題を知らない世代の人にも、全ての方にこの問題を知ってほしいと話されました。
私においても身近にいるハンセン病問題をまだ知らない方に、この問題を少しでも知ってもらう一助となる活動ができればと思います。
(報告者:金倉 翔央)