2026.02.06
2026年1月18日(日)、北海道教務所に於いて、班内学習を実施した。講師には、和歌山毒物カレー事件長男をお迎えして、座談形式の講話を2時間半行いました。
(※本名を公にしておらず、様々な講演会等出演の際には和歌山毒物カレー事件長男と名前を表記されているため、今回の報告書も同様に記載します)
まずは97年7月に発生した和歌山毒物カレー事件の大まかな事件概要と、事件当時、家族を含め自身に降りかかった様々な出来事、体験を赤裸々に語っていただきました。
この事件は状況証拠の積み上げのみ(自供、物的証拠が何もないまま)で、死刑が確定してしまうという、ほとんど前例がない事件でした。人間はどんな行為を行ってでも名聞・利養のためであれば、自分の行為を正義とし、悪を作り、他を傷つけていく様を語られました。そしてその事は、事件を通し、自分自身も同じ心を持っているものである事を伝えてくださいました。
お話いただいた内容についてはプライバシーにも関わることでありますのでここで多くを記述することはできませんが、お話の中で特に考えさせられたのは「死刑制度というものは人間には扱い切れていない」という言葉でした。この言葉を僧侶として社会問題に関わる私達にどう聞こえ、受けとめるかが重要ではないかという問いをいただきました。
4月に今期死刑制度問題班、最後の学びの場としてシンポジウムを開催します。シンポジウムを準備していくにあたり、「死刑制度というものは人間には扱い切れていない」という言葉を大切に、宗祖の生きられた浄土の仏道に問いたずねていくことが死刑制度問題班これまでの歩みと、これからの歩みが決定すると感じるところであります。
(報告者:亀谷 哲)