2026.06.01
5月15日(金)、ハンセン病問題班の第5回実行委員会がウェブ併用で開催されました。任期の最後となるこの度の実行委員会では、各自が担当しているパネル作成進捗の報告、ならびにこれまでの総括をそれぞれに行いました。
ハンセン病問題班では3年間の活動内容の総括として、ハンセン病問題に関するパネルを新たに数種類作成しています。真宗大谷派僧侶でもあり医師としてハンセン病の治療にその生涯を尽くされた「小笠原登」氏のパネル、「ハンセン病療養所の将来構想と永続化に向けて」「ハンセン病家族国家賠償請求訴訟とハンセン病家族補償法の成立」「ハンセン病回復者のご家族に対する偏見・差別」という喫緊の課題を周知するパネル、そして「一人ひとりのハンセン病問題」というパネルに加え、ハンセン病問題に関する出来事を追記した年表パネルを作成しています。
この3年間を振り返ると、ハンセン病問題班の一員として学ばせていただくまで、私はこの問題について何も知りませんでした。学び始めに観た視聴覚教材では、「ようやく人間になれた」と回復者の方が涙ながらに語られていた姿に衝撃を受けました。私は自分が人間であることを疑ったことがありません。しかし、回復者の方々、ならびにそのご家族の方々は、人間として見てもらえないという苦悩の中で生きてこられたのでしょう。それは絶望に等しい苦しみだと思います。そしてこの問題はいまだ解決したとは言い難い状況にあります。
ハンセン病問題を知り私は胸が痛くなりました。何故ならこの問題を考えていくとき、私自身もまた無自覚に誰かを傷付けてしまっていることを感じたからです。人間であることを疑っていなかった私自身は、本当に胸を張って人間であると言えるのか、そのことを今も考えています。
人は自分自身の存在を軽んじられたときに深く傷付きます。それがハンセン病問題の学びを通し私の生活実感として頂いたことす。自らも他者も軽く見ない、そのことがハンセン病問題から私自身に願われていると、この3年間の学びを通した今感じています。
(報告者:金倉翔央)