2026.06.19
2026年4月27日(水)14時より北海道教務所にて今期最後の実行委員会が開催されました。
会議の中では、まず各実行委員が作成した追加パネルの最終確認を行いました。パネルについては3年間の学びをどのように表現し、発信していくべきなのかを模索しながら一年間作成に取り組んできました。
その作成過程を振り返る中で改めて気づかされたのは、班内学習や現地学習を通して原発と共に生きる人々の苦悩に触れていく中で、私自身が反原発寄りの一方的な見解に傾き、その思いがパネルにも表れてしまっていたという事でした。しかし、原発問題班の学びとして、私たちが共通の認識として大切にしてきたのは、原発に対して賛否を論じるのではなく、その問題を通して私自身が何を教えられたかということです。
このことから、原発稼働をめぐる様々な問題を記載するだけではなく、私たち一人ひとりの在り方を考えていけるようなパネルになったのではないかと思います。
今期は「AI普及による電力需給問題」、「ALPS処理水の放出問題」、「原発問題の学びで出会った人」を追加作成しました。
昨年には帯広別院、旭川別院の報恩講に併せてパネル展を開催しました。今後も一人でも多くの方にご覧いただけるように様々な場所でご活用いただければと思います。
その後、3年間を通しての所感を述べました。その中では、「原発を抱える地域には、推進・反対という立場では語りつくせない人々の暮らしがある。その現実に触れ、先入観や思い込みではなく、事実と向き合いながら自らの在り方を問い続けていきたい。」という思いや、「訪れる場所や、出会う人によって自分の思いが右往左往してしまう。現地には事実を伝え語り継いでいこうとする人たちの姿がある一方で、都合や思いによって揺れ動く私にとっての事実とは何であるか。」また、「原発の問題を考える時、自分はどのような立場から物事を見ていただろうか。どこか遠く高い所から問題を眺めていただけなのではないか。」という思いを話し合う中で、学びの共有をしました。
最後には、死刑制度問題班の実行委員と合同で来年度第10期の方針について、教化本部長と、部会長より説明をいただき、今期最後の実行委員会を終えました。
この3年間を終え、私自身振り返ってみた時に、原発における多くの問題を、現地の方々との出会いを通して学ばせていただきました。しかし、それ以上に教えられたのは、その現実をどこか自分とは関係のない問題として扱おうとしてしまう私自身の姿でした。
原発に不安を感じながらも、その恩恵である電力を当然のように消費し、その電力に支えられた生活を手放すことができません。さらに、福島県には故郷に戻る事も出来ず、辛い毎日を過ごす人の姿を見る中で、悲しみを感じ、深く考えたはずにも関わらず、日常に戻れば何事もなかったかのように故郷で生活をおくってしまっています。他者の抱える困難の上に私の生活が成り立っているにも関わらず、そのことを忘れ、自らに都合の良い生き方を求め続けている。そのような自分の姿を通して、私はいかに曖昧で矛盾を抱えながら生きているのかという事を痛感させられました。
今後、任期を終えて、この原発問題班を離れると、こうした気づきや学びさえも次第に薄れて、この現実を忘れてしまう私がいるのではないかとも感じています。そんな私だからこそ、この3年間で出会った方々の姿や聞かせていただいた言葉を、一時の感想として終わらせるのではなく、これからも様々な問題を通して自らの在り方を問い続けていきたいと思います。3年間の貴重な学びの場をいただき、有難うございました。
(報告者:矢田 浩之)